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6/16Mujika Easel Liveのこと
少し日が経ってしまいましたが、先日のMujika Easelのライブの事を書いてみようと思います。

この日は山崎勉写真展「形跡」の初日でした。降ったり止んだりと、天候には恵まれませんでしたが、山崎勉氏の写真は晴天が似合うというわけではないのでこれも良いのかもしれません。そして何より色は見る人が決める写真の様に感じています。

夕方から更に天候が崩れ、夜になってからは随分雨が強く降る様になってしまいました。この日のライブは二部構成で、第一部がヴィオラとの即興、第二部がアカペラでした。どちらもマイクは使いません。
第一部、ヴィオラとの即興。
山崎勉写真展の為の即興です。開演時間を少し過ぎた頃、すっとMujika Easelは室内に入って来て写真を眺めてからステージとなる室内の一角へ。ヴィオラを手にして調弦する様な仕草をしたかと思うとそのまま音を鳴らし、歌い始めました。よく知るヴィオラとは違う持ち方と音。日頃ヴィオラでの即興はしないとのことでしたが、あまり違和感なくMujika Easelの世界になっていたのではないでしょうか。もう少し聴いていたい、そういうタイミングでヴィオラを置きました。

マイクが無いからなのか、意図的なものなのか、湿度のせいなのか、店内の響きのせいなのかよくわかりませんが、いつものMujika Easelの声とも少し違う響きを感じたのは確かです。

第二部、アカペラ。
Mujika Easelの曲、映糸の曲は勿論、カバーまで。声だけを聴いていて感じたのは、やはりいつもと少し違うという事の確認からでした。特にアカペラになると強く感じます。私は声楽の事は無知で、ただ聴くだけの人間ですが、いつもより多くの階層がある様に...色でいうと中間色が増えた様な声なのです。グラデーションの細かさと言ったらわかりやすいでしょうか。そして声に空気が孕む様なそんな印象です。前に生の声で聴いた時に感じた空間というのはこの事なのかもしれません。

彼女の曲や映糸の曲は伴奏が無い状態でも一つの表現として、声楽に無知な私にも表現として楽しめる内容でした。カバーに関しては人それぞれの感じ方があったと思います。その曲を知っているか知らないかでもまずは違うでしょう。中にはOver the rainbowという誰でも知っている曲も含まれていましたが。伴奏があった方がという声もあった様ですが、個人的には発見も多くありました。

Mujika Easelの歌は聴いた事がある方はご存知の通り、とても小さく、息づかいレベルの音まで細やかに使います。とても繊細な音の表現を大切にされていて声量を誇示する様な歌い方はあまり聞いた事がありません。カバーでは普段は聴く事が出来ない声も聴けたという意味でとても興味深いものがありました。

雑居ビルの一角の当店の中で照明は電球のみでしたが、聴いている時に石造りの部屋でキャンドルの明りの中で歌っている様な印象を受けました。キャンドルの光が人が動いて動かした空気や彼女の声でゆらめくのですが、いつも同じ所に、芯に戻って来る様なそんな印象の声だったからかもしれません。

途中、雨が強くなったり弱くなったりする音も演出の様に聞こえ、照明に使っていた大きめの電球が彼女の横顔を白い壁に写し取り、歌う輪郭を間違い無く正確に象っていました。(写真に撮っておきたかったですね。)直接彼女の表現には関係が無い事かもしれませんが、生のライブの良さを感じた瞬間です。

この生音のライブは私のわがままから始まった様なものでした。
彼女のアカペラを聴いて、普段なら感じ取れない音が沢山含まれているのでそれを聴かせなきゃ勿体ないと感じてお願いしたのがきっかけでした。ライブ用に何も作ってない当店でライブをしていただけた事と、雨の中お越しくださったお客様に感謝致します。

もし、次のわがままが叶うならば、次は更にもう一歩どこか自由に探検するような声にも会ってみたいと思っています。
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